「インドアレッスンと屋外レッスン、どっちが自分に合うんだろう?」——レッスンを検討し始めたとき、多くの方が最初に直面する疑問のひとつです。
結論を先にお伝えすると、初心者はインドア一択、中級者以上は目的に応じた使い分けがベストです。この記事では「練習場としてどっちが快適か」ではなく、「レッスンを受ける場所としてどちらが効果的か」という視点で比較します。
- インドア・屋外それぞれのメリット・デメリット
- レベル別(初心者・中級者・上級者)の選び方
- 料金比較と費用対効果の考え方
初心者はインドア一択。中級者以上はインドアをベースに屋外・ラウンドレッスンを組み合わせるのがベストです。
選ぶ場所によってレッスンの質・指導方法・コストパフォーマンスが大きく変わります。自分のレベルと目標に合わせて選びましょう。
【結論】初心者はインドア、中級者以上は使い分けがベスト
まず全体像を把握しましょう。
| 比較項目 | インドアレッスン | 屋外レッスン |
|---|---|---|
| 環境 | 天候・気温に左右されない | 天候・季節の影響を受ける |
| シミュレーター・解析機器 | 充実(機種によって異なる) | 少ない(一部打ちっぱなし併設のみ) |
| ボール弾道 | 画面上の表示で確認 | 実際の弾道を目で追える |
| アプローチ・バンカー練習 | できない | 一部施設で可能 |
| アクセス | 駅近・都市部中心 | 郊外が多い |
| 料金(1回あたり目安) | 685〜2,888円(月額通い放題・月8回計算) | 2,000〜5,000円(レッスン代)+ボール代500〜1,500円 |
| レンタル | クラブ・シューズ無料が多い | 有料または非対応が多い |
| 向いている人 | 初心者・スイング修正中の方 | 中級者以上・コース本番を意識した練習 |
インドアレッスンのメリット・デメリット
メリット①天候・季節を気にせず通える
雨の日も猛暑の日も、インドアなら快適な室温の中でレッスンを受けられます。「今日は雨だからやめよう」という気持ちになりにくく、月のレッスン回数を安定させやすいことが継続率の向上につながります。通い放題プランの効果を最大化するためにも、天候に左右されない環境は大きなメリットです。
メリット②シミュレーターでスイングをデータ分析できる
インドアレッスン最大の強みが、スイング解析やデータ計測との組み合わせです。「なんとなく右に飛ぶ」「力が入りすぎている気がする」という感覚的な問題を、数値で把握できます。
| 機器名 | 特徴 | 搭載スクール |
|---|---|---|
| GOLFZON GDR | 弾道解析+スイング映像の両方を計測。仮想ラウンド機能あり | チキンゴルフ(全打席に設置) |
| JoyGolf Smart+ | 高速カメラ搭載。スイング軌道の可視化に強み | BEAGLE(ビーグル) |
| X-GOLF | 赤外線センサー式。普及率が高く中小スクールに多い | BEAGLE(ビーグル)、ZEN GOLF RANGE等 |
| OptiMotion | スイングの動きそのものを3D解析。弾道ではなくフォームを数値化 | GOLFTEC(ゴルフテック) |
| TrackMan / Flight Scope | ツアープロも使用する高精度レーダー式弾道測定器 | ゴルフパフォーマンス |
「シミュレーターがある」と一言でいっても、弾道データを重視するか・スイングフォームを重視するかによって、自分に合う機器・スクールは変わります。
メリット③駅近・手ぶらで通える
インドアスクールは都市部の駅近に立地していることが多く、仕事帰りに立ち寄りやすい環境が整っています。また、多くのスクールがクラブとシューズの無料レンタルを提供しており、チキンゴルフはウェア・靴下まで無料で借りられます。「道具を持っていないから始められない」という初心者のハードルを大きく下げてくれます。
デメリット①実際のボール弾道が見えない
インドアでは実際のボールを屋外に向けて打つことができないため、画面上のシミュレーション映像で弾道を確認します。ボールが「どこに飛んでいくか」をリアルに目で追う感覚は、インドアでは養えません。特に風や傾斜の影響を体感することができないため、コースで初めて屋外の感覚に戸惑うことがあります。
デメリット②アプローチ・バンカーの実践練習ができない
インドアでは、グリーン周りからの短い距離のアプローチや、バンカー(砂地のハザード)からの脱出練習はできません。コースでスコアを縮めるためには、こうした状況別の実践練習が必要になりますが、インドアのみのレッスンでは対応できない領域です。
デメリット③「インドアでは打てるのにコースでダメ」問題
インドア中心で練習を続けた結果、「シミュレーターでは良い数値が出るのに、コースに出るとうまくいかない」という現象が起きることがあります。理由は2つあります。1つ目は、インドアのレンジボールと実際のコースボールでは飛距離・打感が異なること。2つ目は、コースでは風・傾斜・心理的プレッシャーが加わり、室内とは異なる状況判断が必要になることです。これは「インドアが悪い」のではなく、「インドアで培った技術をコースで活かすための実践練習が不足している」状態です。中級者以降は屋外やラウンドレッスンとの組み合わせが解決策になります。
屋外レッスンのメリット・デメリット
メリット①ボールの飛びを目で確認できる
打ったボールが実際にどこへ飛んでいくかを目で追える体験は、感覚的な距離感・方向感を養う上で重要です。インドアでは画面越しに確認するのに対し、屋外では体全体でボールの行方を感じ取れます。100ヤード・150ヤードなど、実際のコースに近い距離感を自然に体に覚えさせられます。
メリット②アプローチ・バンカー練習ができる場合がある
アプローチ練習場やバンカー練習場を併設している屋外施設では、コースで必要な状況別の技術を実践的に練習できます。ブリヂストンゴルフアカデミーなど、屋外練習場を持つスクールでは、こうした設備を活用したレッスンが受けられます。
メリット③コースに近い感覚で練習できる
風・気温・芝の感触など、屋外ならではの環境でスイングを磨くことで、コース本番への適応力が高まります。特に100切りを目指す段階以降は、こうした実戦感覚の蓄積が重要になります。
デメリット①天候に左右される
雨・強風・真夏の炎天下・真冬の寒さは、屋外レッスンの継続に影響します。「今日は天気が悪いから行かない」という日が積み重なると、月のレッスン回数が安定しなくなります。屋外スクールを選ぶ際は、雨天時の振替制度や屋根付き打席の有無を確認しておくことが大切です。
デメリット②アクセスが悪い(郊外が多い)
屋外練習場は広い土地が必要なため、都市部では郊外に立地していることが多いです。仕事帰りに気軽に立ち寄れる環境ではないケースが多く、通う頻度を確保しにくいという側面があります。
デメリット③レンジボールで飛距離が正確でない
屋外の打ちっぱなしで使用するレンジボールは、耐久性重視のため通常ボールより飛距離が10〜15%程度落ちる傾向があります。「屋外で150ヤード飛んでいる」感覚でも、実際のコースボールとは異なります。正確な弾道データを測定するという観点では、TrackManなどの計測器を使えるインドア環境のほうが精度は高くなります。
レベル別|インドアと屋外どっちを選ぶべきか
初心者(スコア120以上・コースデビュー前)→ インドア一択
初心者にインドアを強くおすすめする理由は3つあります。
- スイングフォームの修正に集中できる 屋外では「ボールをどこに飛ばすか」という意識が先に立ちますが、インドアではデータを見ながらフォームだけに集中できます。
- シミュレーターで客観的に確認できる 「感覚」ではなく「数値」でフォームの問題点を把握できるため、コーチからのフィードバックも具体的になります。
- 手ぶらで始められる チキンゴルフはウェア・靴下まで無料レンタル、ほぼ全社がクラブ・シューズの無料レンタルに対応。道具をそろえる前に「まず通ってみる」ことができます。
中級者(100切り目標・スコア100〜120)→ インドア+月1回屋外またはラウンドレッスン
インドアでスイングの基礎が固まってきたら、コースでの実践感覚を加える段階です。月3〜4回インドアで基礎練習を続けながら、月1回は屋外練習場やラウンドレッスンを組み合わせることをおすすめします。特に有効なのが、サンクチュアリゴルフの毎週土曜に開催している送迎バス付きコースレッスンや、ゴルフパフォーマンスのゴルフ場貸切で行う実践レッスンです。インドアで修正したフォームをコースで試し、新たな課題を持ち帰ってインドアで修正するサイクルが上達を加速させます。
上級者(90切り以下・スコアアップ重視)→ 屋外またはラウンドレッスン中心
スイングの基礎が安定している段階では、インドアで得られるものよりコース本番に近い環境での練習が重要になります。風の読み方・ライ(ボールが置かれた地面の状態)への対応・コースマネジメントは、屋外とコースでしか磨けないスキルです。ゴルフパフォーマンスはTrackManを使ったコースティーチング(ゴルフ場での実践レッスン)を提供しており、GOLFTECは週2回の少人数ラウンドレッスンを実施しています。
▶ ゴルフレッスンの頻度はどれくらいがベスト?インドアと屋外の料金比較
インドアと屋外では、費用の構造が根本的に異なります。
| インドア(月額通い放題型)月8回の場合 | 月額8,778円(税込)÷8回=約1,097円/回。入会金は別途(11,000〜43,780円・税込)かかりますが、クラブ・シューズのレンタルは無料のスクールが多く、毎回の追加費用がほとんどかかりません。 |
|---|---|
| 屋外(都度払い)月8回の場合 | レッスン代2,000〜5,000円+ボール代500〜1,500円が毎回発生。月8回通った場合、合計20,000〜52,000円程度になる計算です。 |
頻繁に通いたい場合はインドアの月額通い放題型、たまに通う程度であれば都度払いの屋外という使い分けがコスパの観点では合理的です。
▶ ゴルフレッスンの料金相場はいくら?月謝・回数制を解説よくある質問(FAQ)
Q. インドアだけで上達できますか?
スイングの基礎固めはインドアだけで十分対応できます。ただし、コースで通用する実戦感覚(距離感・風の読み方・傾斜への対応)はインドアだけでは養いにくい領域です。コースデビュー後、100切りを目指す段階になったら屋外やラウンドレッスンを組み合わせることをおすすめします。
Q. シミュレーターの数値はどこまで信頼できますか?
機器の精度によって異なります。TrackManやFlight Scopeはツアープロも使用するレーダー式で精度が高く、飛距離・弾道・スピン量まで正確に計測できます。普及価格帯のX-GOLFやGOLFZON GDRも実用上は十分な精度ですが、数値はあくまで参考値として捉え、コーチのフィードバックと合わせて活用することが大切です。
Q. インドアと屋外を両方通うのはありですか?
目的が明確であれば、非常に効果的です。インドアでフォームを修正し、屋外またはラウンドレッスンで実戦感覚を磨く組み合わせが、中級者以降の上達には最も効率的です。費用は増えますが、使い分けの効果は大きくなります。
Q. 屋外の打ちっぱなしでレッスンを受ける場合、予約は必要ですか?
スクールによって異なります。打ちっぱなし練習場に常駐しているティーチングプロに随時お願いできる形式もありますが、人気のコーチは予約が必要なことがほとんどです。事前に確認してから訪問することをおすすめします。
Q. 初心者でも屋外レッスンから始められますか?
始められますが、効率の観点からはインドアを先にすることをおすすめします。屋外では「ボールをどこに飛ばすか」という意識が先立ちやすく、フォームの修正に集中しにくい環境です。まずインドアで正しいスイングの基礎を体に覚えさせてから屋外に移行するほうが、上達スピードは速くなります。
まとめ:迷ったらまずインドアの体験レッスンから
インドアと屋外、レベル別の選び方まとめ
- 初心者:インドア一択。フォーム修正・データ活用・手ぶら対応が揃っている
- 中級者(100切り目標):インドアをベースに、月1回の屋外またはラウンドレッスンを組み合わせる
- 上級者(90切り以下):屋外またはラウンドレッスン中心に切り替える
まずはインドアスクールの体験レッスンを試してみて、シミュレーターの使い方・コーチの指導スタイル・施設の雰囲気を確認することが最初の一歩です。
体験当日に確認すべきポイントや、インドア・屋外以外の選び方チェックポイントは以下の記事をご覧ください。
▶ ゴルフレッスン体験の流れとチェックポイント ▶ ゴルフレッスンの選び方完全ガイド【失敗しない基準】 ▶ ゴルフ初心者はレッスンから始めるべき? ▶ ゴルフレッスンの料金相場はいくら?月謝・回数制を解説
