「スクールが多すぎて、どれを選べばいいかわからない」——ゴルフレッスンを始めようとした人の多くが、最初にぶつかる壁がこれです。
実は、ゴルフスクール選びで失敗する最大の原因は「比較できないものを同じ土俵で比べてしまうこと」です。月額5,000円台のスクールと月1回23,000円のスクールは、金額の差だけではなくサービスやプランが根本的に違います。比べ方を間違えると、自分に合わないスクールを選んでしまいます。この記事では、失敗しないための選び方を3ステップで解説します。
- ステップ①:スクールのタイプを知る(同じ「ゴルフレッスン」でも6種類ある)
- ステップ②:7つのチェックポイントで絞り込む
- ステップ③:体験レッスンで最終確認する
スクール選びの失敗を防ぐには、まず「タイプの違い」を理解してから比較することが大前提です。
順番に読むことで「自分にはこのタイプのスクールが合う」という判断軸が見つかりやすくなります。
【結論】まず知るべき|ゴルフスクール6つのタイプ
ゴルフスクールを選ぶ前に、まずスクールの「タイプ」を把握することが重要です。同じ「ゴルフレッスン」でも、料金の仕組みやレッスンの提供方法がスクールによって根本的に異なります。以下の6タイプを理解した上で比較することが、失敗しない選び方の出発点です。
| タイプ | 料金の仕組み | 主なスクール | こんな人に向いている |
|---|---|---|---|
| A. 月額通い放題型 | 月額制でレッスン受け放題 | ステップゴルフ、サンクチュアリゴルフ | コスパ重視・週複数回通いたい |
| B. 月額+打席料型 | 月額を払うが、毎回の打席料が別途必要 | BEAGLE(ビーグル)、ZEN GOLF RANGE(ゼンゴルフレンジ) | 月額は安く見えるが通えば通うほど費用がかさむ |
| C. 期間パック型 | 2〜3ヶ月の集中コースを総額で購入 | チキンゴルフ | 短期集中で基礎を習得したい |
| D. 回数制マンツーマン型 | 1回ごとに料金が発生するチケット制 | RIZAP GOLF、GOLFTEC(ゴルフテック)、ゴルフパフォーマンス | 個別指導を重視・自分のペースで通いたい |
| E. 練習場+オプションレッスン型 | 練習場利用が主体でレッスンは別途有料 | スマートゴルフ(SMART GOLF) | 練習量を増やしつつコーチの指導も受けたい |
| F. FC展開・店舗ごと料金型 | フランチャイズのため店舗によって料金が異なる | ブリヂストンゴルフアカデミー | 全国展開で自宅・職場に近い店舗を選べる |
選び方の7つのチェックポイント
タイプが把握できたら、以下の7つの軸で絞り込みます。
①通いやすさ(立地・営業時間・振替制度)
スクール選びで最も重要なポイントが「継続して通えるか」です。どれだけ設備が良くても、職場や自宅から遠ければ通わなくなります。選ぶ際は以下の3点を確認しましょう。
- 立地 自宅・職場・通勤経路のいずれかから徒歩10分以内が理想です。
- 営業時間 仕事帰りに通うなら21時〜22時まで営業しているかを確認しましょう。
- 振替・キャンセル制度 仕事の都合でレッスンをキャンセルした場合、振替が利くか事前に確認を。
「立地を妥協したことで続かなくなった」というのは、ゴルフレッスンで最もよくある失敗パターンのひとつです。
②レッスン形式(マンツーマン / グループ / セミパーソナル)
形式によってレッスンの質・費用・雰囲気が大きく変わります。
- 完全マンツーマン(RIZAP GOLF・GOLFTEC・ゴルフパフォーマンス) 1回30〜50分、コーチが自分だけを指導。最も個別対応に優れるが費用が高め。なおGOLFTECは30分、RIZAP GOLFとゴルフパフォーマンスは50分と時間が異なります。単価だけでなく時間あたりの単価で比較することをおすすめします。
- セミパーソナル(1対1〜2名)(チキンゴルフ) マンツーマンに近い環境をやや低価格で実現しています。
- 少人数グループ(6〜8名)(サンクチュアリゴルフ・ZEN GOLF RANGE) コーチが巡回指導。1人あたりの指導時間は10〜15分程度になります。
- グループ通い放題(ステップゴルフ・BEAGLE) 仲間と一緒に練習できます。費用対効果が高いのが特長です。
③料金体系(月額表示の罠・隠れコストに注意)
料金は「月額表示」だけで比較してはいけません。以下の落とし穴に注意してください。
💡 月額表示の罠
ステップゴルフ「月額5,478円(税込)〜」は平日14〜17時限定のプランです。夕方以降・土日は別プランになります。チキンゴルフ「月々9,800円〜」はローン分割払いの月額で、デイタイム2ヶ月コースの総額は197,800円(税込)〜です。スマートゴルフ「月額19,800円(税込)〜」は練習場利用のみで、レッスン受講は別途有料です。
また、以下の隠れコストも入会前に必ず確認しましょう。
- 入会金:0円(GOLFTEC)〜55,000円(税込)(RIZAP GOLF)
- 月会費・事務手数料:ブリヂストンゴルフアカデミーは登録料2,200〜5,500円(税込)が別途必要
- 打席料:BEAGLE・ZEN GOLF RANGEは毎回550円(税込)が必要
- ボール代:スクールによっては実費が発生
④コーチの質と相性(資格・指導メソッド・変更可否)
コーチの指導スタイルや相性は、上達スピードに直結します。確認すべきポイントは以下の3点です。
- 資格・所属団体 PGA(日本プロゴルフ協会)、JGRA(日本ゴルフ関連産業協会)などの資格保有者かどうかを確認しましょう。
- 指導メソッドの一貫性 担当コーチが変わっても指導内容が変わらない仕組みがあるか(スクール独自のカリキュラムの有無)を確認しましょう。
- コーチ変更の可否 相性が合わなかった場合に変更できるか、事前に確認しておくと安心です。
体験レッスンでは「どんな点を意識して指導していますか?」「このスイングのどこを最初に直しますか?」など具体的な質問をして、コーチの説明のわかりやすさを確認することをおすすめします。
⑤設備(シミュレーター・スイング解析の有無)
「シミュレーターがある」という一言で済ませてしまうスクール紹介が多いですが、機器の種類によって得られる情報はまったく異なります。
- 弾道解析+スイング映像の両方取れる(チキンゴルフ) 全打席にGOLFZON「GDR」を設置しています。
- スイングの動き(モーション)を解析(GOLFTEC) OptiMotionというモーションセンサーでフォームを数値化します。
- ツアープロ使用レベルの弾道測定器(ゴルフパフォーマンス) TrackManやFlight Scopeなど高精度の弾道測定器を導入しています。
- AI解析+独自システム(スマートゴルフ) 特許取得の独自開発システムを使用しています。
「データ重視か、フォーム重視か」によって自分に合う機器・スクールは変わります。
▶ インドアと屋外ゴルフレッスンの違いを比較⑥レンタル・手ぶら対応(クラブ・シューズ・ウェア)
「手ぶらOK」のレベルはスクールによって大きく異なります。
| チキンゴルフ | ウェア・シューズ・靴下まで無料 |
|---|---|
| RIZAP GOLF | ウェアOK・グローブは持参が必要 |
| ZEN GOLF RANGE | 靴下は持参が必要 |
| ほぼ全社 | クラブ・シューズは無料レンタル対応 |
初回の体験レッスンでは「当日何を持参すればいいか」を事前に確認しておくと安心です。
⑦解約条件・返金保証(見落としがちな重要ポイント)
解約条件と返金保証は入会前に必ず確認すべき重要事項です。返金保証の「ある・なし」だけでなく、使った場合のペナルティも確認が必要です。
| ステップゴルフ | いつでも退会無料 |
|---|---|
| RIZAP GOLF | 30日間全額返金保証あり(利用後は再入会・サービス利用不可) |
| ゴルフパフォーマンス | 30日間全額返金保証+100切り保証(5ラウンド以内という条件付き) |
| チキンゴルフ | 途中解約・返金不可(クーリングオフ対象外) |
【タイプ別】あなたに合うゴルフレッスンはこれ
予算で選ぶ
月1万円以下で始めたい方
月額5,478円(税込)〜のグループ通い放題が最もコストを抑えられます。平日昼間に通える方であれば、最も費用対効果の高い選択肢です。
月1〜2万円台で本格的に取り組みたい方
チキンゴルフのセミパーソナル形式か、ZEN GOLF RANGE(ゼンゴルフレンジ)の少人数グループが選択肢に入ります。ただし打席料が別途かかるスクールは通う回数によって総額が変わるため注意が必要です。
結果にこだわりたい・予算を確保できる方
データに基づく個別指導で、最短での上達を目指す方向けです。
目的で選ぶ
- コースデビューを最短で達成したい方 → サンクチュアリゴルフ 最短6回でコースデビューを目標としたプログラムを提供。毎週土曜に送迎バス付きのコースレッスンも開催しています。
- 100切りを目指している方 → ゴルフパフォーマンス / RIZAP GOLF ゴルフパフォーマンスは「100切り保証(5ラウンド以内という条件付き)」を提供。RIZAP GOLFも結果にコミットする専属指導体制を取っています。
- スイング矯正・癖を直したい方 → GOLFTEC / ゴルフパフォーマンス GOLFTECのモーションセンサー解析か、ゴルフパフォーマンスのTrackManを使ったデータ指導が向いています。「なんとなくおかしい」ではなく、数値で問題を特定できます。
ライフスタイルで選ぶ
- 仕事帰りに通いたい方 都市部の駅近スクールが第一条件。GOLFTEC、チキンゴルフ、ステップゴルフなどは駅近立地の店舗が多く、21〜22時まで営業している店舗もあります。
- 週末にまとめて通いたい方 グループ通い放題型のステップゴルフや、予約制のマンツーマン型スクールが選択肢になります。ただし土日は予約が埋まりやすいため、先々まで予約を入れておく習慣が大切です。
体験レッスンで見るべきチェックリスト
体験前に準備すること
- 目的・目標を明確にしておく(コースデビュー・100切り・スコアアップ等)
- 予算の上限を決めておく(月額・総額どちらで考えるか)
- 複数のスクールの体験を予約する(1社だけで決めないことが原則)
- 当日の持ち物を確認する(レンタル内容はスクールによって異なる)
体験中に確認すべき5項目
- コーチの説明はわかりやすいか 専門用語を使いすぎず、初心者にも伝わる言葉で話してくれるかを確認しましょう。
- 自分のスイングの問題点を具体的に言えるか 「もう少し意識して」ではなく、「グリップの角度を◯度修正する」のような具体的なフィードバックかどうかがポイントです。
- 施設・設備の使いやすさ 更衣室・駐車場・予約方法・混雑状況を確認しましょう。
- 勧誘の圧力がないか 体験後の入会勧誘が強引でないか確認しておきましょう。
- スタッフの対応 コーチ以外のスタッフの雰囲気も、長く通う上での重要な判断材料です。
体験後の比較・判断の仕方
体験直後は印象が鮮明なうちにメモを取ることをおすすめします。確認した7つのチェックポイント(立地・形式・料金・コーチ・設備・レンタル・解約条件)をスクールごとに並べて比較すると判断しやすくなります。
▶ ゴルフレッスン体験の流れとチェックポイントゴルフレッスン選びでよくある失敗5パターン
①「月額◯◯円〜」の表示だけで決めてしまう
月額の最安値プランは条件が限定されていることが多く、実際に通いたい時間帯・回数で計算すると別のスクールのほうが安いケースがあります。チキンゴルフのように「月々9,800円〜」がローン分割払いの場合、総額は197,800円(税込)〜です。必ず「自分が通う頻度での月額合計」「総額」を計算して比較しましょう。
②自分に合わない形式を選ぶ
「マンツーマンが良いに決まっている」と思って高額プランに入会したものの、費用負担でストレスになった——という失敗は少なくありません。逆にグループレッスンで物足りなさを感じ、モチベーションが下がることもあります。まず体験で両方の形式を試してから決めることをおすすめします。
③解約条件を確認しない
入会後に「合わないと感じたとき」の選択肢を持っておくことが大切です。チキンゴルフは途中解約・返金不可のため、入会後に「やっぱり違った」となっても対処できません。入会前に必ず解約ポリシーを確認してください。
④体験レッスン1社だけで決める
1社だけの体験では比較軸が生まれません。少なくとも2〜3社を体験することで「コーチの指導スタイルの違い」「施設の雰囲気の違い」が初めて見えてきます。多くのスクールが無料〜低価格で体験を提供しているため、費用の心配なく複数社を試せます。
⑤立地を妥協して続かなくなる
「通いやすさ」はスクール選びで最も重視すべき要素です。設備が良くても、コーチが良くても、職場・自宅から遠ければ徐々に足が遠のきます。「少し遠いけど良さそうだから」という判断が、最終的には「行かなくなった」という結果につながるケースが多く見られます。
よくある質問(FAQ)
Q. 初心者はどのタイプのスクールから始めるべきですか?
完全初心者であれば、まず「コースデビューを明確な目標にしているか」で分かれます。短期間でコースに出たいならサンクチュアリゴルフのような目標設定が明確なスクール、費用を抑えて続けたいならステップゴルフのグループ通い放題が選択肢として挙がります。まずは体験レッスンで自分に合う形式を確認することが第一歩です。
▶ ゴルフ初心者におすすめのレッスンの選び方Q. 入会金や費用を抑えるコツはありますか?
GOLFTEC(ゴルフテック)は入会金・月会費・打席料がすべて0円です。また、キャンペーン期間中は入会金無料になるスクールも多いため、体験レッスン時に現在のキャンペーン内容を確認することをおすすめします。
Q. コーチが変わっても大丈夫ですか?
スクール独自のカリキュラムと指導メソッドが統一されているスクール(チキンゴルフ・GOLFTECなど)であれば、担当コーチが変わっても指導の一貫性は保たれやすいです。一方、コーチごとの裁量が大きいスクールでは、変更前後で指導内容が変わることがあります。入会前に確認しておくと安心です。
Q. 女性でも通いやすいスクールはどう選べばいいですか?
女性専用更衣室・女性コーチの在籍・女性向けプログラムの有無が判断基準になります。ステップゴルフ・ゴルフパフォーマンスは女性への対応が充実しているスクールとして挙げられます。
まとめ:選び方が分かったら体験レッスンへ
失敗しないゴルフレッスン選び 3ステップまとめ
- ステップ①タイプを知る:月額通い放題・月額+打席料・期間パック・回数制マンツーマン・練習場付き・FC型の6タイプのどれが自分の生活スタイル・予算に合うかを確認する
- ステップ②7つの軸で絞る:立地・形式・料金体系(隠れコスト含む)・コーチ・設備・レンタル・解約条件を確認する
- ステップ③体験で決める:必ず複数社を体験してから入会する
「料金の安さだけで決めない」「解約条件を確認する」「複数社を体験する」——この3点を守るだけで、よくある失敗の大半は防げます。まずは気になるスクールの体験レッスンを予約してみましょう。
体験当日の流れと確認すべきポイントは以下の記事で詳しく解説しています。
▶ ゴルフレッスン体験の流れとチェックポイント ▶ ゴルフレッスンの料金相場はいくら?月謝・回数制を解説 ▶ マンツーマンとグループレッスンはどっちがいい? ▶ ゴルフ初心者におすすめのレッスンの選び方

💡 編集部より
特に注意が必要なのはBタイプ(月額+打席料型)です。BEAGLE(ビーグル)とZEN GOLF RANGE(ゼンゴルフレンジ)は月額とは別に1コマごとに打席料550円(税込)が必要です。月8回通えば打席料だけで4,400円(税込)が上乗せされます。「月額◯◯円〜」という表示だけで判断すると、実際の費用と乖離が生じます。